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私のホームページ 『うみねこが舞う、漁業と原発の町の議員活動』

 昨夕、母ちゃんと会った。
「母ちゃん、律子だよ・・・聞こえる?母ちゃん、忠さんも来たんだよ・・・母ちゃん・・・」
何度も何度も、声をかけた。
 たまに口を、わずかにもぐもぐ動かすが・・・・・
「母ちゃん、母ちゃん・・・・・」
私の声が病室に、空しく響き渡る。

 暑い夏の日、私は久し振りに実家の母を訪ねた。
その日の母は調子が良かったらしく、ニコニコしていた。
 一緒に行った夫の事を私が「母ちゃん、この人誰だか解る?」と尋ねたら、「ただしさんだよ」とはっきり答えてくれた。
一足先に実家に里帰りした実の息子(次男)の名前を想い出せなかったという母が、私の夫の名をはっきり言ったのだ。
 そんな母が、今は人口呼吸器につながれ生きている。
真白いシーツにくるまれて、お人形さんのように横たわっている。
私の呼びかけに応えることなく、人口呼吸器の音が「シューッ」とかすかに聴こえて来るだけ・・・。
「母ちゃん、母ちゃん・・・・・」

 「律子ちゃん、これでも自発呼吸がいくらか出て来たから、昨日よりいいのよ」と、お姉さん(兄嫁)が私を慰めてくれるように言ってくれる。
お姉さんの優しさが、ジンと胸に迫って来た。

 お姉さんは、母と長い間暮らして来た人で、母の事には誰より(兄より)も詳しい。
18(歳)で進学のために家を出て以来、その3倍もの歳月が流れた私には、お姉さんの言葉が重い。
私がお姉さんに言えるのは、感謝の言葉だけ・・・。

 今年ももうすぐ暮れる。
母の生きた80有余年を、私には振り返る事は出来ない。
しかし優しかった母の笑顔と、その手の温もりは忘れない。

 私の手は、我が子たちには、母の温もりを伝えただろうか?
と、母の顔を見つめながら想った。
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