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私のホームページ 『うみねこが舞う、漁業と原発の町の議員活動』
 
 私は夫の事を疎かにしたつもりは、唯の一度もないのです。
どんなに忙しくても、彼の事を忘れたりするもんですか。
 
 夫の方は夫で、いつも私の事を心配してくれているのです。
優しい言葉は少ないけれど、態度で解るのです。


 それなのに、口論してしまいました。
原因はそれこそ”犬も喰わぬ”事でした。

 言葉の空中戦が一段落してから、言い様の無い無力感が私を襲ったのです。
「どうしてすれ違ったのかしら、彼も私も互いの事を尊重し大事に思っているのに・・・?」

 次に顔を合わせた時は炬燵で書き物をしている私に、彼は何事も無かったように「おい、風邪なんぞ引くよな、部屋が寒く感じるぞ」と言いながら、トイレへ壁際のポールを伝いながらよろよろ行ったのです。
 「えぇ、寒くなんかないから大丈夫だよ」との私の言葉を後ろに聞きながら、彼の姿は見えなくなりました。

 ほど無く彼は戻って来て、「早く布団に入って寝るんだぞ」と言いました。
一言も彼自身の辛さを言いませんでした。
 彼は右足を引き摺っていましたが、何も言いません。
たまりかねてわたしは「右脚が痛いの?」と言いましたが、彼は一言「何でもないよ」と。

 我慢強い彼の事、私に言ったところで心配をかけるだけで、何の解決にもならないと思っていたのでしょう。
体の何処かに常に痛みを抱えている夫に対して、私に出来る事は限られています。
そして、私のする事が彼の痛みを軽減させ、気分的にも楽にさせる事はほとんどなく、逆に彼を”苛立たせる”事の方が多いのです。
 いえ彼が気難しいからでは無く、彼の症状が一つのものでは無く、私でさえ太刀打ち出来ないのです。
躰幹機能障害ばかりでうんざりするほどなのに、それに内科的なものや外科的なものの痛みが複合して顕れると、私は彼の苦痛に歪む顔を見ているしか方法がないのです。

 そんな私ですが、彼は私を頼っていてくれるのです。
時々「ばかっ」との罵声が飛んできますが、しかしそれは「こんな風にしてくれよ]の代名詞なのです。
第三者が聞いたら変に思うかも知れませんが、私にはそう聴こえてくるのです。
「おれの事を解ってくれているのは、お前しかいないんだぞ」との彼の声が。
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