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 先週娘が電話を寄こし、夫とかなり長い時間話していました。
どうやら今まで勤めていた岐阜から大阪に転勤になり、引っ越ししたようなのです。
【娘の勤務先があった、岐阜のアウトレットモールの夜景】
愛の岐阜の職場 06,12,12
 「どうして段々故郷から遠くの勤務地に赴任するんだ」と、夫にしては珍しく詰問調で話していたのです。
 夫は娘から電話が来ると、どんなに躰調が悪くても受話器を取る人なのです。
他の人の場合には、断るような躰調でも娘からの電話に出る人なので、娘に詰問調で話す事自体、大変珍しい光景でした。
 娘に対しては、それこそ『目に入れても痛くない』という形容がぴったりの夫で、大抵の事は笑って我慢するのですから、あの晩の夫は明らかに普段と違っていました。
大体娘と言っても、もう十分大人な訳ですが、夫の心の中の娘は幼い頃から時が止まっているのでしょうか。
【兄が3歳で、娘が生後9か月の頃。子供たちと川の字になって眠るのが好きな夫でした】
x-お兄と1歳のでこ娘
 「何で岐阜から大阪に行くんだ。今度現在よりも西に勤務する事になったら、職を辞して仙台まで戻って来ると言っていたじゃないか」。
 明らかに怒っている口調で、なお娘を問い質しているのです。
暴発する事は絶対無いので安心ですが、娘との会話が不調に終わった場合には、大抵私に対してろくに口を開いてくれません。

 「いつになったら約束を守るんだ。女は歳をとり始めたら坂道を転げ落ちるようなものだぞ」と、今度は半ば脅迫です。
娘にしてみれば今の仕事が好きな上、サラリーが並みの男よりも良い事で、勤務地がどうのと言うより実質仙台などでは、今のサラリーが得られないという判断らしいのです。

 しかし夫にしてみれば、「早く孫をくれ。3歳までなら俺が育ててやる」と言う位、孫の顔を見たいと心底思っているのですから、娘と話すと必ずその話題になります。
 それでも娘はケロっとした調子で、「私なんかを当てにしないで。そんなに孫が欲しいなら◇◇◇に言えば」と、弟の名を出して半ば夫をからかっているみたいなのです。
【帰省すると障害者の夫にとても優しいのですが、結婚は当分ないみたいですね】
wf5ZRaJu.gif

娘との長い電話を終えた夫は案の定、私にはろくに口を開いてくれません。
「何て言っていたの?」と訊けば、さも面倒くさいという態度を露骨に示します。
「様子くらい教えてくれても良いじゃない」と言えば、ようやく重い口を開くのです。
「大阪に転勤だってさ、全く何考えてんだか」と、まるで私が悪いみたいな調子ですが、私も慣れたもので全く気にもなりません。

 こうなったら何を訊いても生返事の夫です。
「もう60も近いのに、まるで子供だわね」と、腹の中で夫に悪態をつく私です。
 テレビの画面に目をやっている夫ですが、番組を観ていないのは明らかです。
心中、娘をいかにして仙台に戻すか策を練っているに違いありません。

【娘がセントレア空港(名古屋)行きの便に乗っても、離陸するまで見送る夫の心情は・・】
x-bye-bye (3)

 それからしばらくして、さも良いアイディアでも浮かんだような顔をして、長男にメールを打ちだし始めました。
大方長男から娘に言ってもらおうという魂胆でしょうが、それは無理な相談です。
 長男は妹と言えども、その人の考えを尊重する性格です。
「そんな事も解からないのかしら」と思いつつ、娘や息子たちの子供が見たい夫の気持ちは痛いほど理解できます。

 私だって孫の一人や二人、抱いてみたいのです。
友人には孫が中学生なんてのは、いっぱいいるので、何だか船に乗り遅れた気分にもなります。
「けれどこればかりは縁ですもんねぇ」と、夫に心の中で慰めともつかぬ言葉を言っている私です。
 障害者の夫は外出もままなりませんから、孫に頭を撫でてもらうのを夢想しているみたいで、その心中を想うと何故か夫の哀しみが解かる気がするのです。
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